問題集の選び方

query_builder 2015/03/20
受験全般
学習参考書

学参コーナーに行くと問題集がいろいろあります。

大学受験や高校受験ほど豊富なわけではありませんが、選ぶのに迷うくらいはあります。

10年以上前にくらべて、確実に問題集は進化しています。

解説が分かりやすそうなものは多いし、問題選択も良問が多いなと感じるものが多いです。


今回のブログタイトルからすると、お薦めの問題集のご紹介を想像するかもしれませんが、そうではありません。

ハッキリ書いてしまいますが、問題集を選ぶ作業というのは、何式ダイエットにするかを選ぶのと似ています。

「リンゴダイエット」「トマトダイエット」「納豆ダイエット」「こんにゃくダイエット」「黒烏龍茶」「発酵食品」「炭水化物を減らす」「食べる順番」「30分以上のウォ-キング」「7時間以上寝る」「寝る前3時間は食べない」「ダイエット器具」「ダイエットサプリ」

挙げていくとキリがないほどあると思います。


しかし、食事制限と運動以外は大抵は失敗すると思います。

でも、これで痩せるなどと医者がテレビや雑誌で言っていたり、一般人が成功体験を語っていたりすると、つい実行したくなると思います。


この感覚が、問題集を探すときの感覚と同じだと思います。定番の問題集だったり、掲示板で成功者が良いと書いていたり、本屋でパラパラ見て解説が分かりやすそうだったりすると、これを使えば、成績が伸びるとか、いままでの苦労から解消されるとか夢を見られるのかもしれません。


でも、申し訳ございませんが、ダイエットと同じように、本当にそれで成績が上がっていくということは滅多にないと思います。


対話式算数は、いまのところ、毎年のように改訂しています。

また、オプション教材も、ご質問があると、要改善として書き換えます。

そこで分かりやすくなることは間違いないのですが、改訂前の教材を使っていくお子様と、改訂後の教材を使っていくお子様を、もし比較できたとしても成績は変わらないと思います。


分かりやすさが大幅にアップしているのなら成績にも差が生じると思いますが、少々変えたくらいでは、お子様の分かりやすくなったという実感や、作成者の満足度は上がりますが、成績にはつながらないと思います。

もちろん顧客満足度は高まりますので、改訂は続けますが、それが成績上昇につながりにくいということです。


ご納得なさりにくいことかもしれませんが、算数の成績を上げるためには、解説の分かりやすさというより、どんどん問題を解くことの方が大切です。

そういう意味で、問題集を選ぶときは、解説の詳しさを重視するより、この問題を解いた方が良いかどうかを重視すべきだと思います。


先ほど、問題集をそろえても成績が上がらないと書きましたが、それは、進学塾に通塾していると、すでに与えられている問題量はかなりの量があるからです。

演習量が不足しているから問題集で補充ということはほぼないと思います。

与えられているものをやらないで、新たに自分で探しても学習効果は変わらないと思うのです。

よほど担当講師が相応しくない(難しすぎ、簡単すぎ)問題を推奨していれば、この限りではありませんが、普通は、塾指定のプリントや問題集だけで十分だと思います。


耳の痛い話かもしれませんが、成績の上がる問題集はないということです。

問題演習が不足していたら解くというだけのことです。

いま書いたことはセオリー通りで斬新さはないと思います。


担当の塾講師に、何か他に問題集をやった方が良いでしょうか?と聞いたら、100%「これで十分です」と答えるでしょう。


すべての保護者が、いまのセオリー通りにしたら、世の中の問題集はほぼ書店から消えてしまいそうです。

売れなければならびませんので。

塾講師が「問題集は不要」と言っているのに対し、問題集を売る立場の人や会社は、いかにその気にさせて売っているかということになります。

営利目的で、保護者の不安な心理を突いているわけです。


算数教材塾・探求のオプション教材は問題集と同じ位置づけですが、「集中図形」「集中場合の数」「集中割合」「集中特殊算」「集中速さ」「集中立体図形」「グランプリ算数(ハイレベル思考系)」というラインナップで、解説が売りではありません(グランプリ算数は対話式になっていますので解説は売りです)。


市販教材より端的に書いてあったり、語り調だったり、カラーを使っていたりして分かりやすくなっていると思いますが、だから使うべきだと宣伝していません。


長い目で見て、図形を集中してやりたいとか、速さを集中してやりたいというときに、お通いの塾にそれを相談していくと、適当な理由で断られます。

断る理由は、そういう教材をラインナップしていないからです。


そういうときに算数教材塾・探求の教材をご利用いただきたいと思っています。


「こういう問題をやりたい」→「塾にも市販にもない」


この場合にのみ、問題集を探す必要が出てくると思います。

算数教材塾・探求の教材は、塾にも市販にもないものというコンセプトで作っています。

もちろん後発部隊が書店に並び始めても引っ込めませんが、作る始めるときには「今ないもの」を心がけています。


ここで、大きく流れを変えます。

学習の順番は下のような流れになります


単元の理解

典型題の習得

類題の問題演習


この類題の問題演習のときに問題集が必要になるわけです。

単元の理解、典型題の習得が不十分な場合は、問題集ではなく参考書になります。


典型題の習得まで終わって、あとは類題を演習したいという状況ならば「○○の解き方を使う」というような解法が見え見えの問題をやるのはお勧めしません。

問題を解くときに、どの解き方なんだろうと考える習慣が磨かれませんので、逆効果になる恐れがあります。


「そんな理想論を書かれても、それじゃ解けないから」 と思われる場合は、問題集に手を出すタイミングではありません。

まだ、単元の理解や典型題の習得の段階です。


この切り替えのタイミングを間違えると効率の悪い勉強になってしまいます。


見開きで、左側に典型題、そして右側にその類題という問題集は避けた方が良いと思います。 まさに大学受験ならばベストヒットのチャート式がそうですが、それは中学受験と大学受験のちがいです。


中学受験(難関校受験の場合)の方が、思考力を問われていますので、チャート式と同形式の問題集はよくないと思います。

図形、数、文章題の分類くらいはあった方が良いと思いますが、それぞれその中ではランダムの方が良いと思います。


「いまはつるかめ算の練習をしている」→「解き方が分かった」→「やっぱりつるかめ算だ!」

「どうやって解くんだろう」→「もしかして、つるかめ算?」


後者の方が力が付くと思います。

もし自力で解けなければ、解説を見て、つるかめ算と分かったら、数日寝かせて下さい。

そして、数日後つるかめ算と分かった状態で解いてください。

この場合は、結局はつるかめ算と分かって解いているわけですが、その前に、どうやってとらえれば良いかを考えているので、チャート式の形式の問題集をやっているのとはまったくちがいます。

算数教材塾・探求の集中シリーズはもちろんチャート式と同形式ではありません。


ここまで読んでくださると、 「よし!その視点で問題集を探そう!」 という気持ちになりかけている方もいると思いますが、上記の通り、それほど問題集はお薦めしておりません。


それよりも、参考書(対話式算数のことです)をじっくり読んで単元をより深く理解することの方が、後に伸びるような気がします。

たくさんの問題を解いて伸びる子もいますが、それであまり効果のない子は、参考書を読む学習の方が効果があると思います。


対話式算数は、なぜそういうことをするのかを、対話で深く説明しております。

なんとなく「こういうことだろうな~」と考えられるセンスのあるお子様は、問題を解くだけで研ぎ澄まされていくかもしれませんが、多くの受験生には「なぜか」ということをしっかり伝えていく必要があると思います。