塾に通って力をつける方法

query_builder 2015/05/21
受験全般
通塾

ずいぶんストレートなタイトルをつけましたが、いままでのブログの集大成のような内容になります。

とは言っても別にブログをやめるわけではなく、歌手がときどきベストアルバムをリリースするような感覚だと思います。


まず、塾に通っても成績は飛躍的には伸びません。

5年生からとか6年生から入塾してポテンシャルが高い場合はぐんぐんクラスが上がりますが、みんなと同じ時期に入塾すると、クラスも固定され気味になります。

お子様が長男や長女で、初めて塾通いとなると「こんなに頑張っているんだから成績は上がるはず」という気がしますが、塾に行かない子にくらべればもちろん学力は上がりますが、通塾している子たちと比較すると自分ひとりだけできるようになるという方が逆に不思議です。


しかし、塾に行かないと中学受験で成功しないという思い込みや、塾関係者の煽りがありますので、成績が上がる・上がらないという大事な要素から目を背けて通塾している人が多いと思います。

やるからには力をつけて、充実した受験勉強をし、人気のある行きたい学校に進学したいです。

やり方によっては誰でも開成や桜蔭に受かる!とまでは言いませんが、やり方次第で、進学できる学校は変わります。


まず、塾選びです。

掲示板やブログなど、インターネットで発信している人にはおかしなことを書く人が多いのが不思議です。

四谷で偏差値60台後半を取るのとサピックスで偏差値60を取るのは、心理的にサピックスで偏差値60を取る方が楽なので、サピックスの方が人気校に受かりやすいとか、サピックスは講師ではなくカリキュラム、教材のシステムが良いとか…

情報を発信しているのなら、イメージで語らず、論理的に説明してほしいものです。


教材に関しては、難関中に合格者を出している塾なら問題はありません。

問題の取捨選択の必要の有無は塾教材によって異なりますが、この塾の教材では受からないということはありません。


カリキュラムのシステムも同じことが言えます。

各塾でいろいろ考えてそのカリキュラムを作っているので、ダメということはありません。

個人塾でも、元大手○○塾出身の人が代表の塾や予習シリーズを使用している塾なら、カリキュラムはオリジナルにはなりにくいでしょう。


最も大切なことは担当講師です。

塾の中に良い講師もいればイマイチな講師もいますが、どういう講師が担当するかは運です。

上のクラスに行くほど良い講師に当たる確率は上がりますし、合格実績の優れた塾ほど良い講師に当たる確率は上がります。

四谷大塚の上のクラスとサピックスの中堅クラスだと迷うところです。


ここでいう良い講師とは、人間的に優れているという意味ではありません。

単純に学力をつけさせる講師のことです。

ベテランでテクニックを持っていることが理想ですが、ベテランでもテクニック不足の講師もいますし、判断が難しいのですが、厳しくプレッシャーをかける講師に外れは少ないです。


お子様が講師を気に入っていて目を輝かせて勉強し、成績が上がっているのなら、それがベストですが、成績が上がっているように見えないのなら、気に入る・気に入らないは関係ありません。


塾講師は成績を上げることが仕事なので、それが遂行できないのなら、至る所で不備がありそうです。

特に進路相談などのデリケートな対応ができない可能性大です。


4教科中、3教科、良い講師に当たれば御の字です。

当たらなかった科目は家でしっかり取り組むしかありません。

良い講師に当たらないとどの教科もハンデを背負いますが、算数、国語は特に厳しいです。


社会は分かりやすい講師に教われなくても、自発的に取り組めばかなり上達します。

理科は物理は厳しいですが、他の3分野を抑えられればそれなりに点数は取れるでしょう。


入塾したばかりの頃や、担当講師が代わったあとの保護者様の役目は、良い講師かそうでないかの見極めです。

  • お子様の授業中のノートを見る
  • 家で問題が解けるか
  • 家で、授業で習ったことをお子様が説明できるか
  • 電話相談で具体的な対策法を伝えてもらえるか

このくらいの項目で十分判断できます。

当たりじゃないと思いましても、諦めるしかありません。

持病のつもりで付き合うしかありません。

それが個人塾でない集団塾の宿命です。


前職で、人間的にはとても穏やかで良い講師がいました。

どの保護者からでも、どんな相談でも 「できますよ。でも問題文を読めないんです。」必ずこう言っていました。

こういう講師に相談しても何も解決しないので、それに早く気づいて欲しいと思うばかりでした。

  • 授業の様子はどうか、身についているか
  • どういう勉強をすれば力がつくか
  • 子供に直接アドバイスして欲しい

このあたりが相談の定番ですが、どれも講師にセンスがないと、効果のある回答にはならないです。


では、「算数と国語と社会が良い講師に当たらなかったら」と想定してみます。

3教科もダメなら転塾が良いはずですが、ブログということなので、こういう設定にしました。


国語は、漢字や語句知識はできるけど読解がダメというのはよく聞きます。

算数に例えると、計算は良いけど、文章題と図形はダメというようなものでしょう。

読解がダメだからせめて漢字と語句知識はしっかりとやってきたのだと思いますが、読解に体当たりでぶつかって欲しいです。

「どうしてそう考えたの?」 この言葉を可能な限り増やすと良いと思います。


対話式スカイプの指導を始めて1ヶ月半がたちましたが、成果が出始めてホッとしているところです。

冷静に私が何を言っているのかを意識してみると、「どう考えたの?」 この言葉が圧倒的に多いです。

もちろんプロ講師ということで雇われておりますので、タイムリーなときに効果的なアドバイスはしているつもりですが、考え方を聞く姿勢が基本です。


国語の読解も算数と同じで考え方を聞くことが大切です。

読解力不足のお子様は考え方が浅いはずですが、いきなり完璧の深さを目指すより10%ずつ深く掘り下げていく感覚で良いです。

深く読む慣れというものがあるはずです。


社会も国語と同じ感覚です。

農作物の収穫高で、ネギはどうして埼玉県が多いの?など、「どうして」がキーワードです。

その場で答えられなくても良いと思います。

そういう視点で物事をとらえていくことが今後につながります。


では、算数です。

国社は一言で終わってしまいましたが、算数は具体的に書いていきます。


まず、問題の取捨選択は保護者様が決める必要があります。

センスのない塾講師は問題の取捨選択が弱いです。

簡単すぎる問題、難しすぎる問題、効果のない問題を平然と課題にします。

つまり、宿題は基本的に無視することになります。


宿題をやらないとできるようにならないという意識の方が多いですが、宿題をやっても力がつかない子どもはたくさんいます。

その子に合った問題をしっかり演習して力がつきますが、ピントのズレた問題では効果がほぼありません。


そして問題の取捨選択と同じくらい大切なことは、解いた問題は必ず反復することです。

ざるで水をすくう勉強にならないことを心がけます。

授業で解説を聴いた問題はなぞるように解いて答えまで辿り着きやすいですが、その場合は、忘れたころ再度解き直します。

1か月後くらいが良いです。

反復をすると、負担が大きくなります。

しかし、塾の宿題を省いてでも反復する価値があります。


塾の宿題でこのような1か月後にまた解くという反復の課題は出ていないと思います。


授業で解説される

忘れないうちに解く

提出して印をもらう

ハイ!お終い!


こういう流れだと思います。

これでは恐らく力になっていません。

1か月後に解こうとして、忘れていて解けなければ、なぞるだけの勉強で質が悪かったことになります。

忘れないうちに終わらせようでは、終わった後に忘れやすくなります。

忘れること前提で終わらせているからです。

反復無しで1か月後も解けるようにと念じながら問題を解きましょう。


どの教科でも、同じように見える勉強でもしっかり身につけようという意識が高いか低いかで学習効果は変わります。

小学生はその意識は総じて低いと思います。

そして声かけ程度で意識は上がりません。

  • ヤル気スイッチ
  • モチベーションアップのための学校見学
  • シュプレヒコール

どのセレモニーも意識を上げることは難しいです。

気合いではなく、どういうシステムを取り入れたら、必然的に意識が上がるかを考えて学習システムを改良することが大切です。