小4で学力が決まる

query_builder 2021/06/11
受験全般
疑問

Twitterで話題?


最近はTwitterに書き込む頻度はとても下がっています。

良い題材をときどき見かけますので、そのときはTwitterに140字程度で書いたら終わりではなく、ブログにしっかり書いて残した方が良いという判断です。


Twitterはアカウントを削除しても良いのですが、情報収集目的で残している形です。

塾で働いているときも、いまも保護者様とのやりとりはありますが、より本音を聞ける部分ではTwitterに勝るものはないと思います。


数日前から、いきなり「小4で学力が決まる」というフレーズが目に付くようになりました。

ネームバリューのある人が発信したのではないかと思います。

それについて、私の意見を書いていきたいと思っています。



なぜ小4?


「なぜ小4?」と思うと思います。

理由は簡単です。

産まれてからちょうど10年たち、1/2成人式だからではありません。

小3までは中学受験の伝統で本格的な勉強はせずに、小4で勉強がスタートするからです。


本格的な勉強が始まったときに、テストで良い点数を連発した生徒さんが、そのまま順調に進み、難関校に合格するケースが多いということです。

トランプゲームではないので、順位が目まぐるしく変わることはありません。


新小4年で優秀だった生徒さんは、その後、難関校に合格するということはスタンダードなことです。

それを聞いても至って普通で驚きませんが、強く断定して発信されると、「例外がある!」といいたくなるのが心情というものです。


ここでこのブログを締めますと、浅すぎますので、もう少し、別の視点からも書いていきたいと思います。



能力はだいたい分かるけど…


まず、学力は小4ではなくても、小3でも分かります。

当教材の「小3鍛える算数書き出し」を解いている姿を見れば、この子は、「筑駒レベル」「桜蔭レベル」というのは分かります。


私は「小3で学力が決まる」といってもいいのですが、そうしたら、小1や小2、あるいは3歳で分かるという人が現れると思います。


つまり、優位性は、小4なんてことはなく、かなり前から分かるものだと思います。

「小4で分かる」と聞くと、ヤレヤレと思ってしまいます。


しかし、人間には成長がありますので、小4のときには冴えないなと思っていた子が、小6のときにはトップレベルということもあるわけです。

逆もあります。

小4で成績が良く先行していたのに成長が鈍く、小6のときは中の下ということも珍しくありません。

成長が鈍った理由は、勉強に対して飽きが来たというのが最大の要因です。


相関的には、小4で優秀な生徒さんは、そのまま難関校に合格しやすいのは確かですが、成長を考えると、2年後、3年後をきっちり占うことは不可能です。


塾の職員室でも、そのような断定が好きな人がいますが、「例外ありましたよ。○○君は?」と意地悪く言い返すと、「あっ、いたね~いたいた」という、いわゆる口の軽い無責任な居酒屋トークなのです。


競馬のように自己責任で馬券を買うのならば、適当に予測して買えば良いのですが、

「この先、学力が伸びますよ」

「この先、このままです」

「この先、学力が落ちますよ」

発信者はこのような言葉をかけることによって、どういうプラスが生じるかを考える必要があります。


プラス効果を狙っての言葉かけならば意味がありますが、不特定多数に発した情報に、そんな意味があるわけがありません。



高校の学歴が大事?


違った視点でも見てみます。


中学受験を投機的なものと考える人もいると思います。

「東大に行くためには、どうすればコスパがいいか」

「これだけお金をかけるのだから、学歴は○○以上」

などです。


あるいは、精神年齢が幼いから高校受験が良いというものです。


教育という観点が抜けているという印象しかありません。

公立中には公立中の良さがありますし、私立中には私立中の良さがありますので、どちらを選んでも良いのです。

高校受験が良いという意見は、出身高校という学歴を、お得に買うという視点からきています。


精神年齢が幼くて、高校受験に切り替えて難関校に進学しても、中学受験で少々偏差値の低い学校に進学しても、大学受験の結果はそれほど変わりません。


それほどと書きましたのは、少しでも「どっちが有利か?」ということではなく、私立中に行って中高一貫の6年間を過ごすことで、その環境が将来に影響する可能性があるからです。

視野が広がり、「偏差値で選ばない」大学受験を考えられるようになったら、それは素晴らしいことではないのでしょうか。


「幼いけど能力が高いから、発達を待って高校受験の方が良い」という大人は、こんな時代になっているのに、いまだに学歴をブランドとして見ている昭和が抜けきれない人間なんだなと思ってしまいます。

受験は、能力ではなく、ご家庭の子育ての方針と照らし合わせて決めるだけのことです。



難関校を目指したい


とは言いましても、例えば、麻布や聖光学院や渋幕には魅力があって、無理しても通う価値があるけど、そこに受からないのなら通学時間の短い公立で良いと考えるのも間違いではありません。

それもご家庭の教育方針です。


しかも、偏差値の高い学校に進学するには、小学校生活が満喫しにくくなり、家での勉強時間も長くなり、視力は落ちやすく、運動不足で体力をつけにくくという、いろいろ犠牲になる部分があります。


お金も含めて、魅力のある学校ならそこまでかけてもいいけど、そういう学校でなければ、そんな犠牲は払いたくないと思うのは、現実というか、普通の考えのような気がします。


受験勉強自体には下のような良い面があります。


  • 塾という知的な環境で育つ
  • 大人と接する時間が大切
  • 目標を持って取り組むことが大切
  • 一生懸命取り組むことが大切
  • 知識を吸収する
  • 考え方を構築する


難関校に合格できなければ中学受験は意味がないとはなりませんが、難関校を目指すのでなければ、もう少しライトな受験勉強の方が良いとは個人的に思います。

しかし、これらを総合的に判断するのはご家庭です。

第三者はこうした方が良いとは言えないはずです。


様々な要素がありますので、一方向に書き進めていくのは難しいですが、モデルケースとして、難関中に行けなければ公立中に進学希望で、成績があまり良くない場合の心得を書いて締めたいと思います。


小5の夏前に、塾講師に難関中に行ける確率を聞く

「入れますか?」と聞くと警戒して答えてくれない場合がありますので、確率を聞くと、良い回答を得られる可能性が高まります。

聞く場合は、必ず算数の講師にです。


50%未満と言われたら

リップサービスが入っての言葉なので、相当厳しいです。

学習の質を高めるとともに、難関中に行けない場合は「志望校を下げる」「公立中高一貫校に切り替える」「受験を辞める」の決断を1年以内と期限を決めます。

学習の質を高めるというのは、このまま同じことをやっていても上昇しないので、いままでの勉強方針を大きく変えるという意味です。

決断は1年後ではなく1年以内ですので、決断したら相応の勉強に切り替えます。


小6夏前に過去問をやってみる

得点ではなく、問題の難度に対応できているかの判断をします。

対応できていなければ、この段階で「志望校を下げる」「公立中高一貫校に切り替える」「受験を辞める」のいずれかに切り替えます。


よく「ここで受験勉強を辞めたらもったいない」と言われますが、それは詭弁です。

さすがに、冬休みいっぱいまで勉強して受験をしなければ、「何のためにプレッシャーの中で勉強したの?」と思いますが、夏休み前ならば、そこから伸び伸び過ごして小学生らしい日々を取り戻すことができます。


いままでやってきた勉強が、理解する良い勉強ならば、もったいないことはなく、知的財産として残ります。

覚える勉強をしてきてしまったならば、あまり得られたものはないと思いますが、何がもったいないかも言えないと思います。


5年生の夏から「選択肢はどういうものがあって、いつの時期にどのように判断するかを、親子でしっかり話し合って明確にしておくことがとても大事です。


よく、遺伝と言われますが、学習の質を高めること、日常生活の質を高めることが、なによりも大切です。