親は算数を教えるな!?

query_builder 2014/06/20
算数全般
親が教える

ときどき算数講師で「親は算数を教えない方が良い」と主張をする人がいます。

これについて語っていきます。

保護者が教えようとするとき、それは教えたいからではありません。

お子様の状況から考えて、教えないとまずいと思ったからです。

防衛本能です。


つまり、親が教えないとすると、その代替案が必要です。

ほぼすべての塾講師は「質問にきなさい」と言いますが、それはどう考えても物理的に不可能な話です。

いつ質問できるの? そういう人が10人いたらどうするの?1時間くらい質問できるの?

塾講師が休日返上で質問を受付けるなら話は別ですが、言いっ放しという印象はぬぐえません。


質問にきなさい→多量にあるなら家庭教師か個別指導つけなさい

こんな意識かもしれません。

というよりも、本音と建て前の話です。

本音は「多量の質問は塾は関係ありません」です。


しかし、質問が解決できないから家庭教師や個別指導という考えは危険です。

家庭教師が宿題マシーンになって、お子様の成績が伸びない可能性があります。

家庭教師や個別指導に教わるメインの内容が決まっていて、ちょっと質問するくらいなら良いと思いますが、質問がメインになると、あまり効果的でない気がします。


すると、質問が毎週のように出るときの選択肢は、親が教えるか、諦めるかのどちらかになります。

私の回答は、この2点のハーフ&ハーフです。


  • 教えられるものは教える
  • 教えられないものは諦める


そもそも、どうして親が算数を教えてはいけないというのでしょうか?

専門性が高いからでしょうか?

弁護士、税理士、医者の領域であればそれは教えられないと思います。


でも中学受験の算数にそんな専門性はありません。

新人講師はテキストわたされて、翌日から授業なんてザラなことだと思います。

新人学生講師は即席で教えることができて、親にできないことはありません。


昔のサピックス(TAPの頃?)は親に授業をしたらしいです。

その授業を受けた親が、子どもに教えるという狙いです。


私はハーフ&ハーフが良いと書きましたが、保護者に教えて欲しいとは思っていません。

お子様といっしょに悩み、考え、タッグチームで取り組んで欲しいと思っています。

また、それ以上に大切なのは、先送りしていい問題と、できるだけ身につけたい問題に仕分けして、身につけたい問題はしつこいくらい反復して取り組むことです。


教える上手さよりも、これが大切そうだから、何回もやってごらんというというセンスが問われると思います。


そのセンスを身につけるのは、対話式算数が1番だと思っています。

いろいろな会話の中で、これがとても大切だというのが伝わりやすいと思います。

教え方についても、対話型の方が、保護者は教えやすいような気がします。


  • お子様に教え込もうと気張らずに、いっしょに考えよう!
  • 保護者が先に分かったら、お子様に伝える


そういうリラックスした気持ちで取り組んでください。

逆に、根拠なき教える自信を持っていて 自己流で教える方がマイナスです。


中学受験の算数は教え方を研究しなければなりません。

自分が中学受験を経験しているか否かもあまり関係ありません。

解くのと教えるのは異なりますし、体系的に教えていくのは経験が問われます。

1~2年くらいでは教えるスキルは身につきません。


このように書くと、教えるのは難しいと感じられますが、そうではありません。

上記のように、学生講師も即席で教えられるわけです。

それは、教材に、教え方の研究結果が埋め込まれているからです。

対話型の方が研究結果が伝わりやすいということです。


お子様が困っていたら、保護者の協力で解決に向かう。

この当然の姿勢が中学受験でも欠かせません。