復習主義の弊害を考える

query_builder 2014/07/26
算数全般
復習

授業を受けるスタイルとして、


  • 予習主義
  • 復習主義
  • 予習&復習


があります。

力のある子だったら復習主義が良いと思います。

そうでなければ予習も効果はありますが、予習用の教材がなければ、なかなか予習は難しいと思います。

何回も書いていますが、予習シリーズは予習用とは言い難いです。


今回のブログのテーマは復習主義の弊害ですが、予習の優位性を語るわけではありません。

予習と復習の比較ではなく、純粋に復習主義の弊害の話になります。


本題に入る前に、私の趣味の話を読んで下さい。 サーキットをクルマで走るとき、短いタイムを目指します。

言いかえるとハイスピードです。

プロのレーサーと私のような素人をくらべてみます。


直線→プロの方が速い

高速コーナー→プロの方が速い

低速コーナー→素人の方が速い


こういう傾向があります。

1つ1つ見ていきます。


高速コーナーは素人はコントロールに自信がなく、怖いから遅い。

スピンで全損の恐れもあります。

直線は高速コーナーとは違う理由です。

素人もアクセル全開はできます。

低速コーナーと話が絡むのですが、素人は低速コーナーの進入を頑張り、不安定になり、必然的にコーナー脱出時のアクセル全開が遅れ、それが原因となって直線も遅くなります。

逆にいうと、プロはボトムスピードはかなり減速しますが、クルマは安定し、アクセル全開ポイントが早いです。

何回も何回も走り、プロの隣に乗せてもらったりするうちに、コーナーは頑張らずにスピードを落とし、そのかわり、脱出時の姿勢を重視することが大切だと身をもって納得できます。

この調子で書いていくと、話が終わらなくなってしまいますので、 このあたりでサーキットの話は締めます。


いまのは余談ではなく、復習主義の話につながります。

本題です。

場合の数の解説を書いているときに痛感し、ブログを書こうと思いました。

場合の数には様々なテクニックがあります。


  • 書き出すときは辞書式
  • 表を書いたら高いものを上
  • 「少なくとも」とあったら、全体から余事象をひく
  • 順序が決まるならべ方はコンビネーション
  • オオカミヒツジ問題は道順
  • 道順はコンビネーションでも解ける


いまあげたものは知らなければそれでも解けます。

そのかわり苦労します。

楽に正解になるようにテクニックを伝授します。


復習主義とは授業で習ったことをしっかり復習することですが、授業で習ったこととはどういうことでしょう?

もちろん模範的な解き方です。

学年を考えてテクニックを伝えないというケースはありますが、樹形図を説明する講師が、板書のときに辞書式ではなくランダムに書くことはありえないと思います。

そうしたら授業が身についている生徒ほど、辞書式で美しく復習をするわけです。

保護者様も、お子様のそういう美しい解き方を見て満足されると思いますが、そこに警鐘を鳴らしたいと思うのです。


ここで、さっきのサーキットの話に戻るわけですが、何周も何周もまわって、低速コーナーのボトムスピードを落とした方が結果的に速い ということを体感していくのです。

人に教わって、時速○㎞まで落とすというのはではなく、人間センサーをフルに使って、試行錯誤した結果の結論なのです。


勉強にもそれがあてはまります。

無駄な解き方をして、良い解き方をしてその体感的な違いを感じ取り、どう行動すれば上手くいくのかを体得していく。

それが引き出しの豊富さにつながり、応用問題にも通用する力となる。


この問題はAでもできそうだけどBの方がわずかに簡単そうだからBで解こう。

こういう感覚です。

これを自分で判断できないといけないのです。

この判断力は、復習主義で身につけるのは難しいような気がします。

先生から伝授された模範的な解法をなぞるだけではどうでしょうか…

かわいい子には旅をさせよという話が頭をよぎります。


習った問題はできるのに応用が利かない という声はいつになってもなくなることがないくらい永遠の悩みです。

それは復習主義の弊害なのかもしれません。


では、それを防ぐにはどうしたら良いか?

こういうことを書いていないブログが山ほどありますが、私は必ず持論を書きます。


6年夏までは、変な解き方でも答えが合えば、それでよしとする。

復習ばかりではなく、自分自身の力で答えがを出せる難易度の思考系の問題を、解き方はどうでもいいので、答えが出るまで粘る(限度はありますが)。

そして答えが合えば、解説を気にすることなく終了とする。


算数教材塾・探求の小4、5のグランプリ算数は、解説は対話式になっています。

まずグランプリ算数を粘って取り組みます。

答えが出た後、答え合わせをし、間違えていても1週間くらいインターバルを空けて、1週間後に雑誌感覚で対話式の解説を読む。


そういうように使えば、応用力が築けるのではと思います。

どうしたら正答が出るのかではなく、算数の考え方を構築させることを主眼に置きたいです。

そうすると、1週間寝かせるくらいがちょうど良いと思います。


決して、復習はダメだといっているわけではありません。

勉強は復習だけで、さらに模範解答の解き方ばかりしていると、習った問題しかできない受験生になってしまう可能性があるというわけです。