解けない問題は質問した方がいい?

query_builder 2015/02/24
算数全般
質問

通塾していれば、「分からないところは先生に質問しなさい」と言う保護者は多いと思います。

塾講師も「分からないところはどんどん質問に来てください」と言います。


塾は勉強を習うところです。

そこで身につかなかったから質問でフォローする。

正論のような気がします。


でも、ここで1つ思いきって書きたいとことがあるので書きますが、質問するお子様の多くが学力が伸びていません。

時間と労力が無駄になっています。

保護者の精神安定上だけプラスなのかもしれません。

算数講師に質問の長蛇の列など、お互いに利益になりません。

これはいままでの経験上の感想です。


前職では、補講だった時間が次々と自習時間になり、「質問ができるように」「宿題ができるように」「過去問ができるように」という配慮かもしれませんが、塾全体の合格実績が下がっていったのは、それも一因だったと私は思っています。


質問が多いから、補講で新たな質問者を出すより、自習にして質問を受け付けた方がいいということだと思いますが、納得のいかない論理です。


その論理で変更したというよりは、クレーム対策だと思います。

塾はサービス業ですが、ポピュリズムではなく、正しいと信じた道を毅然として突き進んでいくことが、本来の姿だと思います。


質問しても学力が伸びないと書きましたが、質問が悪いわけではありません。

質問の仕方が悪いのです。

まず、質問する問題のレベルが悪い場合があります。


  • 理解度50%以上→質問しない
  • 理解度30%未満→質問する


よくある状況だと思います。

この「する」「しない」を逆にすることがお勧めです。

理解度50%以上のものを質問して、もっと高い理解度に上げる。

理解度の低いものは質問しない。

「だいたい分かって問題も解けるんだけど、もう少し補足の説明を聞きたい」という状態での質問は価値があると思います。


よく塾講師に、解いた跡がない状態の問題を「全部分かりません!」 と言って質問に来る子がいます。

ほとんどの塾講師は「書けるところまで書いてきなさい」と言います。


どこができていないのかを把握して、その部分を教えたいからです。

一から説明して「分かった?」 で終わるのは無意味ということです。


理解度30%未満の問題は、後者になりがちです。

説明を一から聞くのは良いですが、消化して吸収しなければ、時間を有効活用できたとはいえません。


大事なことは、最後まで聞かずに 「あとは自分で考えます(解きます)」 という台詞を言えるかどうかだと思います。


授業で分からない問題は 「質問せず」「親にも聞かず」 そのまま放置のお子様が難関校に受かっている例はいくらでもあります。

「授業で分かるように集中して聴く」「解ける問題はしっかり復習する」この2点ができれば質問は影響ありません。


家で解けない問題が多いと、保護者が教えるか、塾に質問に行ってこいと指示することが多いと思いますが、その前に、なぜ家で解けないのかを考えてください。


  1. レベルが高い問題に対応できない
  2. 授業が全体的に吸収できていない
  3. 基礎が抜け落ちている


1は無視でも良いです。

授業で分からない問題が多少は出るのは普通のことです。


2はどうやったら、授業を吸収できるかを考えるべきです。

授業後に解決ではなく、授業中に解決する方法を探った方がいいです。

具体的には予習が良いと思います。


3は重要です。

信頼できる講師に相談し、レベルを下げたものを一からやり直すと良いでしょう。

30分くらい特別補講をやってくれるのなら、やってもらった方が良いと思います。


質問教室があって質問ができるシステムがあるかどうかが塾選びの基準になっている方もいると思いますが、個人的には、それは、優先順位が低いと思います。

トイレの綺麗さで塾を選ぶくらいの問題だと思います。

「基礎から分かっていないときは30分程度の補習を無料でサポートしてもらえるのか」 くらいは聞いてもいいと思います。


質問のしすぎは「依存心」「質問が目的」という危険も潜んでいます。

質問さえすれば大丈夫ではなく、質問をしない環境を目指すことが大切です。

もちろんそれは当たり前ですが、質問がある状況でも、半分以上は理解できている問題か?ということを基準に質問に行くと良いと思います。