算数好きにする方法はあるのでしょうか

query_builder 2015/03/04
算数全般
不思議な体験

今回のブログは、表題をテーマにブログを書いて欲しいと会員様がご提案くださりましたので、書くことにしました。

ストレートな質問でも、言葉の端々にでもよく出てくる言葉だと思います。

「どうしたら算数が好きになるのかしら」「算数に興味を持てばいいのに」というものです。

算数に限らず、理科・社会にも使いますね。


こういう言葉が出てくる理由は簡単で、好きになると自然と楽しんで取り組み学力を高めるからです。

子は楽しく、親の負担も減り、成績が上がるというwin・win・winの素晴らしい関係になるからです。


算数が好きになる方法などあるのでしょうか?

よく雑誌でそのようなそそるタイトルがつけられて、つい手にしてしまいますが、結局、何をすれば良いか具体的に書いていないものばかりだった記憶があります。

タイトルに釣られたというやつです。


算数好きのお子様がいるご家庭を取材して「○○が好きで~」なんて書いてあっても意味がありません。

どうして○○が好きになったの?って遡るだけです。

塾講師にそういうことを相談したらどうでしょう? 「そんな方法ありませんよ」「好みを親が決めるのはエゴ」「それができたら苦労しません」とつれない返事が返ってくるかもしれません。


私が塾講師のころは

「算数が好きじゃなくても解法力を身につければ得意科目になるし、できるようになったら好きになるかもしれないし、あるいは授業中、●●する体験をしていけば好きになるかもしれませんよ。コロンブスの卵じゃないけど、好きにする方法を考えるより、得意にする方法を考えて下さい」と答えていたと思います。


いまのがこのブログの回答ではありません。

それから●●はまだ伏せています。

何か、お分かりでしょうか?


好きになるためには条件が2つあって、そのどちらかが必要なのですが、そのうちの1つです。

私には娘がおりまして、先日、娘の中学受験のことを考え、四谷大塚の入試報告会に参加させていただきました。

その感想文は数日以内に書きたいと考えています。

そこで、理科の講師が理科好きにするためには?ということで3つ具体例を挙げました。


朝食であじの開きを出したときは「これはあじよ」という(興味を持つかもしれない)。買い物に行ってサツマイモを見たとき「サツマイモってどんな花かな」という(興味を持つかもしれない)。11月の西の空に夏の大三角が見えてそこから天体が大好きになった子がいる。


この会に参加されていた方はいますでしょうか?

もう少しあったかもしれませんが、私は3つ目の話を聴いて、頭を殴られるほどの衝撃を受けました。

はっきり言いまして、あじの開きとさつまいもの花では、理科好きにはなりません。

それで好きになるような子は、すでに好きになっているからです。


いままで理科に興味がない子が、お母さんに「サツマイモの花は何色かな?」と聞かれて、いきなり目を輝かせますでしょうか?

まったくそんな想像はできません。

身の回りに興味を惹きそうなものを置くというのはだれでも言うことですが、それは早かれ遅かれ好きになるものに興味を持つだけではないでしょうか?


例えば、低学年のときにジグソーパズルが好きで、算数が好きになった子は、おそらく、ジグソーパズルをやらなくても算数が好きになると思います。

こういうことは比較実験できないので、想像に過ぎませんが、間違えてはいないと思います。


身の回り云々ときたので、両親が興味を持つ話を少し触れようと思います。



身の回りに興味の惹きそうなものを置く

両親が興味を持つ


これが好きになる可能性を高めるツートップとされているようです。

個人的には、前者は時期の問題だけで効果はないと思いますが、後者は、特にお父様が興味を持っていることは好きになりやすいかもしれません。


男の場合、好きなことに夢中になりやすいし、目を輝かせ大好きオーラが出やすいので。

しかし、それが裏目に出て、お子様が興味ではなく、退いてしまう可能性もあるかもしれません。

諸刃の剣かもしれません。

ここまでの流れだと、やはり好きになる方法なんてないのでは?とお感じの方もいると思いますが、前述の2つの条件を書いていきます。


1つ目はよく言われることですが「感動」です。 上の●●は感動があてはまります。

授業で鮮やかな解法を見ることで感動体験し、好きになる可能性があるということです。


算数講師で、興味を惹く可能性のある話を生徒にする講師もいますが、そんなことより、鮮やかな解き方を研究して授業で披露した方が良いのではないでしょうか?

この「感動」というのは、よく言われることですし、「どうしたら好きになるの?」が「どうしたら感動するの?」に変わるだけかもしれません。


ここまで書いてきたことが、プレジデント系の雑誌の「算数好きにする」特集などで書かれていたわけですが、ここまで読んでもやはり何も解決はしないし、具体的なことは書いていないと思います。


では、いよいよ2つ目の条件について触れていきたいと思います。

こういうことは、やはり算数ではなく他のことに置き換えて考えてみた方が良いと思います。


私の個人的趣味ベスト3は、クルマ、ビール、焼き肉で、 改めて書くと恥ずかしいですね。


その中からクルマが好きになった理由を思い出したいと思います。

メーターを見るのが好きで、すわる位置は後部座席の真ん中で、いつもメーターを見ていたわけです。



それより前か後かは覚えていませんが、私の実家は山の上にあって、母親がクルマで山を登るときに必ず4速でノッキングして「あ~」とため息をついていたのです。

当時は4速車です。


そしてそのあと3速にコクッとシフトダウンすると何故かスムーズに山を登れるわけです。

マニュアルシフトが魔法の棒に見えたわけです。

やがて、「なんでいつも3速で走らないの?」とか「どうせならいつでも1速で走ればいいのに」という質問をして、「パワー」と「スピード」は違う、つまり、小錦とカールルイスみたいなものだと理解したわけです。


ここで、先ほどの四谷大塚の理科講師の話の3つ目の衝撃を受けた話に戻ってみたいと思います。 11月の西の空に夏の大三角が見えて、そこから天体が大好きになった子がいる。

夏の大三角は夏にしか見えないと思いこんでいたのが、なんと、相当寒い11月にも見えるという不思議な体験をしたわけです。


もう2つ目の条件はお分かりですね。

「不思議な体験」です。

マニュアルシフトをコクッと変えるとスムーズに山を登れるようになるというのは子どもにとっては十分不思議な体験です。

何が子どもにとって不思議になるのかは、人それぞれなので、答えられませんが、大人にとってあたりまえのことが子どもには不思議に映る場合があります。


算数を好きにさせたいのなら、算数で不思議な体験をさせる必要があります。

低学年の方が不思議な体験はしやすいと思いますが、お子様に合わせて、不思議な体験をできる環境を練ってみてはいかがでしょうか。


4、5年生で算数嫌いの方で、問題を解く中で不思議な体験をしたいのなら、不思議度No.1は「等積移動」等の図形だと思います。



図形の問題を演習して算数の不思議な体験をさせたいと思われる方には 小4集中図形をお勧めいたします。


このように書いていくと、「感動」と「不思議な体験」はとても近いような気もします。

また、不思議と感じやすいお子様に育てることも大切です。


そのためには、両親の会話の中で「どうして○○なの?不思議だわ…」 という言葉が頻繁に飛び交うといいと思います。


かなり長くなりましたが、得意になって点数が取れると好きになるという話で締めたいと思います。


私は、学生のころ、理科も点数は取れましたが、算数・数学ほど好きではなかったです。

社会の方が好きだったくらいです。

点数が取れれば好きになるというのは、少し違うと思っています。


算数は自分で解いていくときに「感動」「不思議な体験」をしやすい科目です。

理科や社会は授業を聴いて「感動」しやすい科目です。



算数は「点数を取れる=不思議な体験」をしている となりやすいので、算数で点数が取れる子どもは算数が好きになりやすいと思いますが、復習をしっかりして、数値替えテストができるだけでは算数好きにはなりにくいのではないでしょうか。