サピックスは、なぜ予習はダメなのか

query_builder 2015/03/12
算数全般
親が判断する

サピックスは「復習主義」です。

それが大前提で学習が進められています。

テキストを事前に配らず、毎回、授業ごとに配付するなんて奇特なことをするのも復習主義の表れです。


コスト的に見たら無駄かもしれません。

そして、その復習主義で輝かしい実績を残しています。

復習主義だからこそと言ってもいいかもしれません。


では、どうしてサピックスは復習主義なのでしょう?

ここで、四谷大塚・日能研・早稲アカにも触れておきます。

各塾のアイデンティティを書いていきます。


四谷大塚は、予習シリーズとYTシステムです。

それがあるからこそずっとNo.1だったわけです。


日能研は、各種テストとデータ処理です。

テスト返却は昔から早かったです。


早稲アカは、元気です。

元気があれば何でもできる!


そして、サピックスは、合格実績です。

合格実績を売りとするならば、合格メソッドが必要です。

「最初からできる子がきているから」なんてことは、口が裂けても言えないはずです。

その合格メソッドは「黒板授業での討論式授業」と「復習主義」だと思います。


しかし、討論式授業は実践されているのでしょうか?

相当なキャリアがないと難しく、教室数も多く、講師数も多いいまとなっては、他塾と差別化できるような討論式授業になっていないのではないでしょうか。


すると、合格メソッドは復習主義ということになります。

「難関中に受かるためには復習主義」ということです。

間違っているわけではありません。

冒頭で書きましたように、サピックスのシステムそのものが復習に向いているので、予習ゼロで、復習onlyの学習が効率が良いです。


家での勉強は、来る日も来る日も、数値替え問題の演習でいいのです。

予習をしたいというご相談がありましても、「サピックスならば復習が向いているから、予習なしの方がいいと思います」と答えます。


しかし、復習とは何でしょう?

それは授業で身についたことを忘れないようにする作業のはずです。

もし、授業で身についたことが微量だとしたらどうなるのでしょう?


それでは復習ができません。

復習主義以前の問題です。

せっかく難関校合格実績抜群のサピックスに行っていても、授業料を払っていても、何の効果もないということになります。


分からない問題を、保護者や家庭教師が教えるという流れは復習にはなっていません。

質問の量にもよりますが、その勉強は正しくないのです。


授業をしっかり聴けば解決できるとか、クラスが下がれば解決できるとか、解決方法はいろいろありますが、その中の1つとして予習という行為はいかがなものでしょうか?


これはサピックス職員は全否定するはずです。

授業で、講師が上手く導いて教えた方が効果があるという回答が真っ先に聞かれそうですが、それは違います。

授業が身につかなくて困っているときは、どうするかということなので。


予習を反対する理由としては、他に「サピックスの合格メソッドじゃない」「学力がつかないからダメ(根拠は教えてもらえませんが)」「 授業を聴かなくなる(一喝すれば聴くのに)」などと回答されると思います。


真の理由はそれとは少しちがうような気もします。

進学塾とは、競争させて伸ばす側面がありますので、


予習されるとフェアな競争にならない

士気の低下


と考える講師もいるのではないかと思います。


予習をしていないお子様は、競争に勝って上のクラスに行くことを目標にしているので、予習をやっているクラスメイトがいるとなると、特に保護者様は穏やかではないことでしょう。


いろいろな想いが交錯するので、予習はしない方がいいとは思いますが、予習しないと授業中の吸収力が弱いというのであれば、致し方ないと個人的に思います。


サピックスは予習禁止だから、そのルールを守ったとします。


  • クラスが下がり、志望校を下げて受験
  • クラスが下がったら、理解できるようになり、実力がついてクラスが元に戻り、元の志望校を受験


サピックスは予習禁止は分かっているけど、予習したとします。


勉強のペースがつかめ、クラスは上昇し、目標以上の学校を受験

クラスは現状維持で、元の志望校を受験

段々クラスが下がって、志望校を下げて受験


どの確率が最も高いかは分かりません。

個人差があります。

しかし、難関校を目指すのであれば、いったんクラスが下がるというのは大きなリスクです。

できればひと工夫して現状維持のまま体勢を立て直したいところだと思います。


ここまで読んでくださればお分かりになっていると思いますが、「予習が良い」「予習はダメ」と伝えているわけではありません。

「どうしたら授業の吸収力が上がり、復習がスムーズにできるか」ということです。


お子様によってベストの作戦は異なることでしょう。

塾は、「任せる」「頼る」「心中する」ところではありません。

「学力を高める場所」です。

そして学力の高め方は、塾のアドバイス通りで良いというお子様が多いでしょう。


しかし、全員ではありません。

例えば、白米は、普通にお米をといで、炊いて食べるのが美味しく食べる方法ですが、体調の良くないときはおかゆにしても良いです。

ダイエットや健康を気にして、白米をやめて玄米にしても良いです。


料理のレシピ通りに食べなくても美味しく食べられたり、状況によってはレシピ以外の方法で食べた方が良い場合もあるわけです。

それを判断するのはご家庭です。

塾のアドバイスは一般論で、多くの人がこうしていると思いますという情報です。

我が子に合うように、アレンジしていくことは大切なことだと思います。