思考力が足りないと思ったら

query_builder 2015/03/25
算数全般
思考力が足りない

インターエデュで、どうして悪いコメントが多いのかを考えてみました。

成功してしまったからだと思います。

失敗しているのに、成功したフリをして書いている人もいるかもしれませんが、言葉を額面通りに受け止めることにします。


分かりやすくするために極端な話にします。

例えば、A中では「速さ」が頻出単元だとします。

塾講師は速さをしっかりやって欲しいと伝えているとします。

ところが、速さを大してやらずに受験に挑んだとします。

運よく、その年は速さが易しく、見事に正解にでき、合格を遂げたとします。


合格者の保護者は、速さの特訓は不要!というかもしれません。

塾講師は、いままで速さで苦戦して涙を呑んできた受験生を何人も見てきたとします。

塾講師は次年度も「A中は速さ次第だから特訓が必要」と言います。

例の合格者の保護者は掲示板で、速さはやらなくても受かったと書き込みます。


そういう書込みを見ると「相変わらずマイナスのアドバイスを流す人がいる」と思ってしまいます。

数多くの成功者、失敗者を見てきてトータルでアドバイスできる人じゃないと、アドバイスはできないのではないでしょうか?


そういうことを思ってしまったのは、思考力がなくても他の科目ができれば、難関校に受かるという書込みを見たからです。


まず、第一に、思考力がないといった場合、そのレベルです。

例えばラーメンが好きでよく食べるといったときに、毎日食べる人、1週間に1回食べる人、1か月に1回食べる人、半年に1回食べる人まで、そういうと思います。

具体的な数字で言わないと、誤解が生じます。

サピックスの模試のBタイプの偏差値を具体的に書かないと伝わりません。


各学校の合格者の各教科の最低点を見ると3割程度というケースがあります。

そう考えると、思考力がない生徒でも、他ができれば合格できるというのは、間違えてはいませんが、思考系の問題を出す学校を受けたいとき「思考力がなくても、他ができれば受かるから!」と思って受験に挑むでしょうか。


まず、思考力を上げる努力が先です。

なかなか過去問でできるようにならなければ、他教科の得点を予測して、算数が○○点でも、トータルで行けるねと考えていくことになります。

最初から、思考力がなくても、他の科目で稼げるから行けるかな?という甘い姿勢なら、受からないと思います。


「弱いものはほどほどにがんばって、強いものを伸ばした方が上手く行く」というアドバイスもときどき見ますが、甘い誘惑に流されてはいけません。

タチの悪いのは、それを否定する真っ当な塾講師に対しても、「立場上言っているだけ」と書く人がいることです。

言葉につまります。

強いものは伸ばすのは当然ですが、それ以上に、弱いものを引き上げることに注力すべきです。


イメージとしては、弱いものは合格者平均、強いものはもっと稼ぐという姿勢です。

「強いもので大きく稼いで」という考えは個人的に好きではありません。

理由は、そういうタイプは合格率が低いからです。

受験のような極限の緊張状態だと、得意教科が確実に会心の出来!とならないからです。

特に、他教科の弱い部分までカバーしたいと大物狙いだと、逆にプレッシャーに負けそうな気がします。

言い換えると、それを跳ね返す精神力の強いお子様は、入試前に苦手教科も克服できているのではないでしょうか。


「苦手教科も合格者平均くらいは取れるから、得意教科はもう少し取って、平常心で落ち着いて受験に挑もう」

この姿勢を目指すべきで、まず苦手教科を合格者平均という目標が大切です。


開成合格者でよくあったのが、


算数先行で、6年夏過ぎまで算数優勢、他教科にやや難あり

その後、算数のウェートを下げ、他教科に力を入れる

算数の力は落ちたけど(大手模試には表れない範囲)他の教科が伸びて合格


というパターンです。

算数担当としてはムッとくるというかやや不安になりますが、総合力で決まるので、それが必勝パターンだと思います。

もちろん、どの教科が先行していても良いですが、難関校の算数をあとから追い上げるのは難しいと思うので、算数先行の方が有利なことは間違いありません。


そういう必勝パターンを何人も見てきているのに、掲示板で、得意なもので取れれば苦手なものはほどほどでも行けるなどと見ると、結果論としてはそういうのもありかと思いますが、違和感があります。


では、いよいよ思考力を伸ばす方法です。

得意教科をさらに伸ばしながら、思考力が足りない教科も伸ばすには何が必要か考えてみます。


先ほど開成必勝パターンと書きましたが、6年夏過ぎまで、全教科得意にしている方が良いに決まっています。

まず、思考力が足りない教科は、勉強の仕方が悪いと決めつけるしかありません。

能力や素質が低いと思っても意味がありません。

担当講師が悪い場合もあるかもしれませんが、それも、そう思っても意味がありません。

解決できるものの中で何が原因かを探ります。


すると、教材が悪いと思うしかありません。

まず、思考力を鍛える教材を所持しているかです。

思考力不足なら、中学への算数のような難問中心の教材はできません。


典型題を練習しても思考力につながらない可能性が高いです。

低学年のうちに、○○をやって思考力が伸びたという文字を見る機会もありますが、高学年では関係のない話です。

きちんとした思考力を鍛える教材を用意して、できるだけ毎日、そして短めの時間でやっていくことがポイントです。

そんな勉強を毎日やってしまったら、得意科目は?と思われるかもしれませんが、これは勉強時間を増やすしかありません。

長時間の勉強というと、苦戦している科目を必死でがんばっている姿を想像しますが、それとは異なります。

苦手科目は最初に短時間でやって、長時間に及んでいるのは「得意科目を楽しく」という勉強です。

「楽しい勉強をやっているのに、親に、睡眠時間をとるため勉強終わりと止められる」というのが優秀生の模範的な姿だと思います。