通塾しているのに、算数ができないのは…

query_builder 2015/04/08
算数全般
塾の教室

クラスが変わらないことが正常?

塾は勉強を教えてくれるところです。

この言葉に偽りはありません。

クラスがずっと変わらないなら、勉強が身についていないわけではありません。

みんなと同じように身についていると言えます。

保護者から見て物足りないかもしれませんが、標準型のお子様です。

正常といえばそれまでです。

クラスが上がるということは、他の子よりがんばっているわけです。

逆に、クラスが下がるということは、他の子よりがんばりが足りないというわけです。


ここまで読んでくださって、なんかいつもと様子が異なるとお感じの方はいますでしょうか? いま書いたことは、普通に言われていることであって、私の思っていることでもブログに書きたいことでもありません。



普通の子は、塾講師から見たら普通の子ではない

ニュートン算を例に出します。

そんなに難しい単元ではないと思っていますが、特に女子には厳しいようです。

授業で5回目くらいの説明で7割くらいのお子様ができるようになり、10回目くらいの説明で全員ができるようになる印象でした。

7、8回目あたりから少々熱くなったかもしれません。

6度くらいは穏やかだったので、仏さんの倍くらいは我慢したわけです。


できる子は1回で身につきます。

1回で身につく子から10回で身につく子までいて、5回くらいが多かったということです。

このことに算数を得意にするヒントが隠されていないでしょうか?


上に書いた「みんなと同じように」のみんなとはいったいなんでしょう?

それは5回で身につく子のことです。

言い方を変えると4回では身につかなかった子です。


塾講師はもちろん1回目で身について欲しいと思って説明しているわけです。

実際に1回目で身につくお子様もいるわけですし、それが普通と言いたくなるほどです。


これまた上に書いた「クラスが上がる子は他の子よりもがんばっている」というのはとても抽象的です。

私は、生徒が「がんばる」というのを聞くと鳥肌が立ちます。


嬉しくてではありません。

その台詞を言っている段階では、成績上昇が望めないからです。

勉強はがんばってはいけないのです。


有効な問題を解いていけば良いだけのことです。

それが楽しいと思える子どもは、がんばらずに楽しいと思って解いています。

辛いと思う子どもは、たしかにがんばって耐えているかもしれませんが「がんばりなさい」は全員に使う言葉ではありません。


「問題を解きなさい」「解けるようにしなさい」という言葉が声かけにはピッタリですし、生徒さんが「この問題をできるようにしてきます」と言うと、鳥肌が治まり胸をなで下ろします。


やや回りくどくなりましたが、他の子よりできるようになりたいのであれば、1回目で身につければいいのです。

仮にそれがダメだったとしても、多くの子は5回で身につくので、2回目で身につければ一歩上に行けるはずです。


いま、少し誤解を与えやすいことを書いてしまいました。

5回で身につくのはニュートン算の話で、他の単元は2~3回で身につくので、1~2回目で身につけなければダメです。

1回で絶対に身につけるという強い気持ちが必要です。



1回で仕留めるためには

では、1回でしっかり身につけていく方法を書いていきます。

「反復練習が必要」というのがオーソドックスな回答ですが、それではダメです。

反復がダメなわけではありません。

反復が目的になることがダメだと思うのです。


先日のブログでも書いた内容ですが、漢字を10回書いても覚えられない子がいます。

覚えることが目的ではなく、10回書くことが目的になっているからです。


1回目のテストで身についているか確認!

ダメなら身につけ直して、日を改める。

2回目のテストで身についているか確認!

ダメなら身につけ……


このくり返しです。

こういう姿勢ならば反復の回数ではなく、追試の感覚になると思います。

目的意識は「できること」になるはずです。



反復回数を減らす

通塾していると、塾で教わることがメインで、家での学習はサブ的な感覚になるかもしれません。

でも、それは成績の上がらない考え方です。

予習主義だろうと、復習主義だろうと、通塾回数が何日だろうと、習ったことを1回で身につけることが大切なのです。


その視点に立つと、家でまったく勉強しないのに成績が高く安定する子がいても不思議に感じないと思います。

さすがに、塾だけで身につく子は特別で、それを目指すのは無理があると思います。

家での学習で身につけることを目指すしかありません。


それは、みなさん分かっていることで、塾で習っただけで練習問題を解かなければ、できるようにならないと考えるのが常識だと思います。


しかし、可能な限り反復回数は減らしたいです。

楽しい勉強以外は短い時間で終わらせたいので。


そのためには授業を良く聴くことです。

あまりにもオーソドックスすぎて申し訳ございません。

いままでのブログで書いてきたことばかりになりますが、それをつなぎ合わせます。


  1. 暗算力があれば、話を聞く余裕が生まれる
  2. 板書は基本的にノートに取らない
  3. 講師のちょっとした言葉をノートに取る


1は、暗算力がない場合は、計算をしようとはせずにどっしり構えて対処します。

2は、黒板に書かれることは、講師にもよりますが、かなり高い率で、解説書に載っていることです。

それなら取らなくていいです。

解説書に載っていないワンポイントを板書してくれる講師ならば、それはノートに写します。


3がすべてです。

これをノートに取って復習のときに頭に入れていけば、本質が分かる可能性があります。

本質が分かっていけば、反復回数はまちがいなく減らせることになります。


やや話が逸れますが、私の対話式スカイプ指導は、生徒さんの持っている知識、テクニックを聞き出すことから始まります。

塾で教わっているはずですが、ほとんど知識、テクニックは備え合わせていません。

授業の隅々まで聞いていないからだと思います。

知識、テクニックを1つ1つ身についていけば、反復回数を減らして1回できちんと身につけられる下地作りになります。


授業で講師の言葉をしっかりノートに取れば、大きく改善すると思います。

対話式算数は、現実的に授業の話を聞き取れないお子様もいることを想定して、隅々まで理解できるような教材ということで活字化したものです。

書物ならば、マイペースで読めるので、説明を読み落とすことはないでしょう。

授業中、ちょっとした一言を聞き落としているために、1回で身につけることができないお子様に最適な教材だと思います。



問題の仕分けが重要

同じ算数の問題でも、身につけるべき問題とそうでない問題があります。

算数は、持っている知識をそのまま使う問題と、持っている知識を加工して使う問題があります。

身につけるべき問題が、持っている知識をそのまま使う問題で、そうでない問題が、持っている知識を加工して使う問題です。


持っている知識を加工して使う問題を、その都度、1回で仕留める!と反復していたらキリがありません。


身につけるべき問題は1回で仕留めるように取り組み、そうでない加工して使う問題は、加工する練習だけで良いと思います。


加工する練習とは、授業の演習、その解説を聴くことで完結です。

復習の必要すらないと思っています(優先順位がかなり下位という意味です)。


算数教材塾・探求の教材では、対話式算数の練習問題が1回で、身につけるべき問題で、集中シリーズ、グランプリシリーズが加工の練習というように分かりやすく分けています。

その2タイプがごちゃ混ぜだと、効率が悪くなります。

身につけるべき問題に全力集中できれば、好転すると思います。

対話式算数、もしくは、身につけるべき問題を重点的に学習できる教材を使用すると良いと思います。