「解き方」と「考え方」は別だと認識することが大切

query_builder 2021/05/15
算数全般
苦戦する子

中学受験は、もともと学力の高いレベルの生徒さんたちが母集団の多くを占める世界でした。

そのため、中学入試の問題は小学校の勉強だけでは太刀打ちできない高度なものでした。


それに対応するように進学塾の教材も、公立小学校の内容よりもはるかに高度です。



大は小を兼ねるといいますか、塾の教材は、上位の生徒さんに対応できるものになっています。

そして、塾教材の使命からか、「説明は授業内で!」ということで、塾教材には考え方の説明を詳しく書かれていません。


ここで、誤解の無いように書きたいのですが、「解き方の説明」と「考え方の説明」とは異なるものです。



解き方の説明とは、例えばつるかめ算を面積図で解くときに、


「2つの長方形を並べます」

「縦はそれぞれ1匹の足の本数にします」

「横の合計は合計の匹数にします」

「面積の合計は合計の足の本数になります」


というものです。

面積図のかき方を覚えることに主眼をおいています。


それに対して、考え方の説明とは、


「どうして長方形をかくのか」

「どうして縦を1匹の足の本数にするのか」

「どうして横は匹数にするのか」

「どうして面積は足の本数の合計になるのか」


という理由を説明していきます。


ほとんどの塾教材は、解き方の説明を書いているに過ぎません。

考え方の説明は、授業中に講師が説明していることになっています。


上記の通り、中学受験の学習のレベルは高いです。

授業中に100%近く吸収できるのであれば、その体制で良いですが、なかなか授業中にしっかり吸収できないものです。


授業中の吸収力が高くなければ、いまの中学受験の学習スタイルを上手く消化できません。

歪みが生じます。



また、塾講師の中でも考え方をしっかり説明できる講師は多くはありません。

考え方を教えるよりも、解き方を教えた方が生徒は混乱せずに得点を取りやすいので、そういう教え方が正しいと思ってしまう講師は多いと思います。


長期的には、そのときの点数ではなく、考え方を教えることが大切だと思って、工夫を凝らしている講師しか、考え方を教えていないと思います。


ということは、多くの受験生は、塾でも家の学習でも解き方しか教わらないことになりますが、それが現実です。


算数で苦戦する人は、結局、塾でも家でも解き方の説明しか身につけず、考え方が構築できていないと言えます。

算数が得意な人は、仮に塾でも家でも解き方の説明しか教わらなくても、問題を解きながら、考え方の構築ができていきます。

その差が結果となって表れています。


食料品で考えてみます。

私は栄養学をほとんど知らず、体重が増えないように、日々、炭水化物を減らして、夜から昼にかけて16時間断食を続けている程度の知識ですが、とりあえず、栄養に例えてみます。


例えば、タンパク質やカルシウムなどのミネラルや食物繊維や各種ビタミンは食品を食べることで栄養を取ることがベストです。

しかし、食生活の問題もありますし、食生活の問題はなくても、体質の問題で、食べても上手く吸収されない場合があります。

こういうときは、どうするでしょう?


ちょっと高額ですが、サプリを調達して、補うのが一般的です。


勉強も同じです。

問題を解くだけで吸収できる子は良いですが、そういう子は多くはありません。

自分に合うサプリを探して、それを日々取り入れていくことが大切です。


塾で活躍できる子は、授業で考え方を教わり、それを吸収できる子と、問題を解いて考え方が構築できる子です。


それに当てはまらないなと思いましたら、他の手段で、考え方を身につけないといけません。

塾教材の例題を何回も反復しても考え方は身につきません。

考え方に関する記述がないからです。


いろいろな問題を解きまくっても、考え方が構築できるかどうかは、子ども次第です。


サブ教材を使うとしたら、解き方ではなく、考え方が身につくと思える教材を探すことが、大切なことだと思います。