下克上受験を読みました

query_builder 2014/08/20
コラム
下剋上受験

話題の本「下克上受験」を読みました。

この手のエッセイ本は、だれのために書かれているのかがポイントだと思っています。


  • 自分のやってきたことをアピール
  • 読者にこれを伝えたい


この本は分量が多いので、前者も後者も含まれていますが、基本は前者中心です。

前者の場合、その著者のファンであれば、どんな内容であれ、共有できるので高評価となりますが、疑った目で見ると 「うちには関係ない」となってしまうかもしれません。


フィクションかノンフィクションかはさておき、上記の通り、読者に伝える部分もあります。

その部分で、とても参考になることもいくつかありましたので、全体の感想と合わせてお伝えしたいと思います。


第一章・第二章

ここまでで全体の4割を占めますが、なぜ桜蔭を受けたいかの話中心で、みなさまにお伝えしたくなる部分はございません。


ここでシラケてしまって、有益な情報キャッチセンサーをしまってしまった方はお気の毒です。

また、中学受験を投機と考えているところが嫌悪感を抱くかもしれません。

中学受験の勉強は、小学校で扱う内容ではないので、受験するのなら「独学」or「親が教える」or「外注(塾など)する」となりますが、外注ならば料金が発生するのは当たり前です。

「桜蔭じゃなければギャンブルする気になれない」 「塾の下位クラスじゃ、高いお金を払っても桜蔭まで入れてくれない」というのはやや違和感を感じます。


第三章

いよいよ具体的な勉強部分になります。


計算問題

かなり参考になります。 あっという間に好結果が事実なら、頭の良いお子様だと思います。

というか、父の桜井信一氏も中卒と言いながら、戦略の巧みさからとても頭の良い方です。


旅人算

ここから始めたのはリスキーです。

単位当たりの量を除外する工夫をしたのは参考になります。


国語力=語彙量読解は抽象的ではなく具体的

これは良いと思います。


特殊算を方程式

デメリットを分かった上で使っているのだから、良いと思います。


親子で解説を読みいっしょに考える

これは独学の鉄則だと思います。


電流は水量で考えると上手く説明できない

これは余談ですが、こうやって説明する講師もいますが、交通量にした方がスッキリすると思います。

「渋滞しているところは迂回する」ところが電流とピッタリだと思います。


オームの法則は練習でカバー

いままで、量でカバーする勉強を否定してきた著者が、大学生の福山さんのアドバイスを素直にしたがって、量で解決したのはなぜでしょう。


暗記は集中力頑張っても結果が出なければ意味がない

これは大賛成です。


ミスを防ぐ方法を考える

これまた大賛成です。


7月に日能研で、算国偏差値50、4科偏差値40

この時点ではこんなものだったのでしょう。


夏は朝9時から夜中2時までの勉強

私にも未知の領域です。


9月に桜蔭の過去問算数26点

夏の成果はなかったのか、実力が出なかったのか…

次が36点で、次が51点なので、実力的には40点くらいだと思います。


12月(予想)には桜蔭以外の理社は通用する

理社がそこまで取れるようになった原因の記載があると良かったです。

やったものはある程度、書いてありますが、これが克服できたという記述や、成長部分の記述がなかったのが残念です。

特に桜蔭の算数といえば、立体図形、場合の数ですが、その学習に触れていないのも淋しいです。


「夜中まで頑張った=できるようになった」ではものたりないです。

4教科すべてにおいて、具体的な勉強法が書いてあるわけではないので、独学でやろうとする人の手助けとはならないと思います。


P.331~334がもっともグッときました。