先取り学習のススメ

query_builder 2017/06/11
小4対話式算数S
小学生低学年

いままで私は先取り学習を勧めてはいませんでした。

先取り学習はプラスもありますが、リスクの方が怖い気がしているからです。


ただし、関西の塾では関東の塾よりも先取りしているところが多く、関東でも一部の塾では比を早めに扱ったりしています。

関東で合格実績の高い塾は先取りはしていませんが、関西の塾でもまれた受験生の算数の力は関東よりも高いケースが多いので、先取りの効果が大きいのかなと思うこともあります。


対話式算数は自学自習向けの教材ですので、先取り学習はやりたい放題です。

実際に先取りしている方からのメールをいただくと順調に進んでいるようです。

私のいままでの見識が間違っていたのかと思うときもよくあります。

見識の違いは恥ずかしいことではなく、絶対間違えていることはあっても、絶対正解ということはありませんので、意見を変えることは悪くないと思います。


優秀な子は、その子が満足するものということで先取り学習の選択肢を選んでいきやすいですが、そこまで優秀ではない場合に、先取り学習によって、1段高いレベルに達しやすいかどうかを考えていくことが大切です。


その判断は、先取り学習をしている方のメールからは判断し難いので「無理していなければ、有効かもしれない」というレベルのスッキリしない梅雨空のような言い方までといたします。


その前提で、先取り学習をするとします。


塾では4年生から本格的な中学受験の勉強になります。

これは、10歳から脳の構造が変わるからという意見を聞いたことがありますが、それと関係があるのかもしれません。


3年生までの学習はスケールの大きな受験生をつくるための下地づくりの期間です。

下地づくりの学習内容だからというわけでもありませんが、学年ごとに明確なレベルの違いがありません。

私が塾講師時代、小3のテストを年に5回くらいつくっていましたが、時期によって出題範囲を変えることはしていませんでした。

レベルは少々意識しましたが。


出題範囲があってないようなものなので「対象年齢10歳未満」という表現がいいかもしれません。

3年生までの学習は無学年制と呼んでもいいくらいです。

小学1年生が難しいことができるから3年生レベルのことまでやるというのは、先取り学習ではなく、学力に応じてということになります。

3年生までの学習内容を、もっと早い段階から先取り学習が有利だからといってやったとしても意味がないような気がします。


先取り学習というのは、私見では「4年生からの受験算数の基本骨格をいつから築くか」ということです。

過激にいかなければ、先取り学習といっても、1年前倒しくらいになると思います。

4年生の内容を3年生で勉強することになります。


これは教材がとても重要になります。

4年生が4年生用の教材を扱う場合でも教材は重要ですので、3年生が学習するのなら、ますます重要になります。


主な作戦を書きます。


  1. 3年生は自宅で4年生の学習→4年生から通塾
  2. 3年生は自宅で4年生の学習→4年生は自宅で再度4年生の学習→5年生から通塾
  3. 3年生は自宅で4年生の学習→4年生は自宅で5年生の学習→5年生から通塾
  4. 3年生は自宅で4年生の学習→4年生は自宅で5年生の学習→5年生は自宅で再度5年生の学習→6年生から通塾
  5. 3年生は自宅で4年生の学習→4年生は自宅で5年生の学習→5年生は自宅で6年生の学習→6年生から通塾



今回は自宅学習オンリーの作戦は書きませんでしたが、通塾するのなら上の5つのどれかになると思います。

半年単位や季節単位で考えればもっとありますが、ざっくりと1年単位のみとしました。


お薦め順は(3・4)→(5)→(1・2)です。

子どもの学力によって5の位置づけは変わります。



3と4は、算数だけで考えれば4に軍配を上げますが、他教科を鑑みて3を判断してもいいです。


まとめますと、5年生の内容を2回学習することが効果大ということです。


では、教材をどうするかです。

小4対話式算数は自宅学習用ですが、対話型で身につきやすいとは言え、教養の話が難しめで、問題の質も大手塾の教材と同等以上になっているので、3年生には高い壁になるかもしれません。

かといって大手塾の塾用教材を自宅で使うのは、算数の学習の質という面では逆効果になる可能性が高いです。

表面的に答えの出る式だけ身につけて終わりという学習になりがちです。


そこでお薦めしますのは「小4対話式算数S」です。

「もっとも深く学べる算数」→「賢い小学生の算数」→「小4対話式算数S」と名前が変わってきています。


当初の目的は非受験生向けの小学5年生の教材でしたが、小4対話式算数にカリキュラムと内容が似ていて、受験目的でも十分使えると判断し、変更しました。

構成も大きく変更してきました。


小4対話式算数よりも簡単なら?

ということで、小学3年生の先取り学習用として使えそうな気がします。


上記の3で学習するとしましたら、3年生は「小4対話式算数S」、4年生は「小5対話式算数」(部分的に「小4対話式算数」も併用)となります。


上記の1や2は低評価に見えますが、学年相当の学習が簡単すぎるからという優秀生ではなく、先取り学習で力をつけていこうとした場合は、小4の学習を2重に行っていくことも有効です。

その場合は、2は、3年生は「小4対話式算数S」、4年生は「小4対話式算数」となります。


最近、公開を始めました小3対話式算数Jは、イメージできるように作業に特化している教材ですので、小4対話式算数をソフトにした小4対話式算数Sとは、狙いが大きく異なります。

やさしい内容が良いか、作業を重視したいかの選択になります。


まとめに入ります。

先取り学習とは、4年生の学習を早めに始めることです。

早めに始めるので、4年生用の教材にこだわるべきです。

4年生の学習が終わったときに、次はどうするかはいくつか考えられますので、そのとき軌道修正できると考えれば、先取り学習をするかどうかは大決断というほどのことでもありません。