自学自習の受験は怖い

query_builder 2015/03/17
通塾無しの中学受験
怖い

先日のブログ「受験勉強は本当に4年生から始めるべきか」で4年生の最初の半年で、難関中を狙えそうか、難関中は難しいかを判断した方が良いということを書きました。

難関中が無理と判断した場合は、通塾を辞めて、自宅学習(通信教育を含む)に切り替えても同じ結果になるから、お金のコストパフォーマンスを考慮されている方は切り替えるべきということを書きました。


難関中が厳しそうな判断はできるかと思います。

サピックス以外の大手塾なら半年たっても偏差値50を超えられなければ可能性は極めて低いです。

偏差値55くらいでも体勢を見直さないといけないと思います。

こんなことをお通いの進学塾に相談してみたら、回答は火を見るより明らかです。


昔、ヒッチハイクで一世風靡した二人組の芸人がいましてね。一時売れなくなったけど、そのうちの一人は粘り強くがんばったら、いまでは億万長者の大スターになったんですよ。受験も同じ。諦めなければ夢が叶います。


確率で考えればこんなことは言ってはいけないのですが、教育界はこういう前例を利用して、無茶苦茶なアドバイスをする人がたくさんいます。


塾の立場としては退塾を出したくないだけのことです。

「集団授業が合わないな」とか「やる気がないから塾に来ても意味がないな」と思っても退塾を促すことはまずありえません。

個別塾が併設されていたら、転向を勧める可能性はあると思います。


しかし、難関中は無理と思ったとしても自学自習に切り替えるのは不安が多いと思います。

あるいは、中学受験の勉強を始めるにあたって、通塾か自学自習を検討している方も、自学自習は怖いものでしょう。


もちろんお子様は怖くも何ともありません。

怖がっているのは保護者です。

何が怖いのでしょう。

当然と言っては言いすぎかもしれませんが、私が親ならば全く怖くはありません。

算数を教えられるからではありません。

その理由は10%程度だと思います。


それは中学受験の仕組みが分かっていて、作戦を立てられるからです。

上手く行かないような展開になっても、それを打破するアイデアがいくつもあるからです。

その有無が、自学自習が怖いか怖くないかを決めるものだと思います。


インターエデュだと立ち位置の話題が必ず出ますが、それはたいしたことはありません。

基本的に家での学習も成果主義にすべきだと思うのですが、成果主義ということはテストで点数が取れるように覚えるという勉強です。

そのテストのできで、立ち位置は分かります。


算数は、対話式算数の練習問題をやって80%以上できるのならば、開成・桜蔭・麻布候補生です。

50%くらいなら、芝、本郷、鷗友レベルです。


5年生になれば、四谷大塚のYTの過去問を学習できます。

そこで、SCBAのどのくらいの位置かが分かります。

これで立ち位置は十分だと思うのですが。


では、自学自習の怖さを取り除く方法を書いていきたいと思います。

怖いと思う原因は、


  1. 未経験による未知の世界だから
  2. 情報がないから
  3. 教える自信がない
  4. 集団塾の競争がない
  5. 孤独だから


主にこの5点だと思います。

絡み合っているので、まとめることも可能かもしれませんが、1つずつ見ていきます。


1は通塾していても同じことです。

長男、長女のときは力の入れ具合が分からず苦労されるでしょう。

長期的な目で捉えることは難しいと思います。

これは通塾されている方がお読みになっても納得してくださるのではないでしょうか。


2は、受験雑誌を定期購読してください。

日能研でも四谷大塚でも良いです。

また、各塾で、一般の方が参加可能な保護者会などのイベントありましたら、小まめに通ってください。

それで情報は通塾生と同じくらいのものは仕入れられます。

通塾していてもそれほど情報で溢れかえるわけではありません。

成績データという情報に振り回されて、地に足を着いた学習ができなくなるというデメリットの方が怖いかもしれません。


3は、算数は対話式算数があれば、教えることは可能だと思います。

問題は理科の物理化学です。

国語は、苦手な子には何らかの指導論が必要ですが、特に問題を解いて、答え合わせだけしていれば、そこそこにできる子が多いと思います。

社会はお子様自身がテキストに留まらず、貪欲にいろいろな書物を読むことです。


「親の言うことは聞かず、塾の講師の言うことなら聞く」という声もよくありますが、それは内弁慶の性格というだけのことだと思います。

学習効果に影響はないと思います。

塾講師の話に、素直にハイ、ハイと頷いても目が離れると努力しないお子様はいくらでもいました。

塾にいる間だけでも勉強というお考えもありますが、そのために集団塾を選ぶというのはなんとももったいないと思います。


塾の自習教室は、特に4、5年生は、保護者の想像を絶するほどの酷さです。


4は取り組み方次第です。

最も手っ取り早いのは、自宅学習でも成果主義にすることです。

「クラスで5番以内に入りたい!」 「80点以上で合格!」

あまり変わらないと思います。


自学自習では、ついペースが乱れるかもというご不安もあると思いますが、だらけていたら点数が下がるというのは、集団塾でも独学でも同じです。

理解不十分なのに、ペースを乱さずに進む集団塾の方が要警戒という見方もできます。


5は、これが最もハードルが高いです。

孤独な戦いです。

自信でもあれば良いのですが、自信がない上に孤独となると、選びたくない道です。

知らない山道で、真夜中に街灯もなく、霧が出て、雨が降って、一人でクルマを運転なんていったら、クルマ好きな私でも3日間は乗りたくなくなることでしょう。


そういう恐怖が自学自習受験から目を背けているのかもしれません。

しかし、そればかりは良い解決方法が見つかりません。

クルマなら、強烈なフォグランプをつけ、カーナビで道の形を拡大すればなんとかなりますが、受験勉強で、それにあたるものが思いつきません。


相談ができる環境ならば、その恐怖は少し和らぐと思います。

算数教材塾・探求の会員様になられまして、お気軽に相談して孤独感を軽減してください。


私が塾講師のとき、通塾していた方で、私以外の講師と話をしたことがないという方もかなりいました。

逆に、私は挨拶程度しかしなかったという場合もありました。

受験勉強のかかりつけのドクターは一人だけで十分とも言えます。